弱電界エリアを改善
東芝インフラシステムズ株式会社は2022年1月25日、ローカル5Gネットワークの構築に際し、建屋内の壁や資材棚等の遮蔽物により弱電界となっていたエリアの電波環境が、透明な5G電波反射フェンスの使用によって改善可能であると発表しました。
ローカル5Gは高速・大容量・低遅延・多接続という5G無線の特徴に加えて、特定のエリア・用途で事業者が独自に構築・運営できるという柔軟なエリア設計を可能とするものです。
しかし、実際の工場やプラント内では、製造機材・資材保管の金属棚などが電波遮断物となってしまいます。
また、無線環境構築後においても製造ライン組み換えに等による内装変更での弱電界エリアが発生していました。
改善方法
今回東芝インフラシステムズでは電波反射フェンスを活用し、ローカル5G無線を利用したい目的のエリアに対しての電波強度を向上できることを確認しました。
これに関して同社が行った実験ではまず、既存の建屋内のローカル5G無線送信点からの電波を特定の方向に反射させ、電波強度のヒートマップから電波強度の強弱箇所を把握しました。
次にそのデータを分析し、電波反射フェンスの配置の最適化をはかることによって、電波の強いエリアから弱いエリアへ電波を届けられたとのことです。
なお実験に使用した5G電波反射フェンスは、AGC株式会社が開発中のスマートファクトリーを想定した安全柵共用のものです。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東芝インフラシステムズ株式会社のプレスリリース(PRTIMS)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000028039.html