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自動倉庫の選び方を解説!種類とメリットデメリットから考える

倉庫業務を効率化したいと考えたとき、自動倉庫の導入を検討する企業は多いでしょう。
人件費の削減にもつながるため、一定以上の物量を扱う倉庫であれば投資効果に期待できます。

本記事では、自動倉庫の仕組みや種類に加え、導入のメリット・デメリットを解説します。
実際の導入事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

自動倉庫とは

自動倉庫とは、商品の出し入れや在庫の管理を機械によって自動で行う倉庫のことです。

近年ではネットショッピングの普及などにより、きめ細かな物流業務が求められています。
倉庫業務の効率化や精度の向上、人手不足の解消を目的として、自動倉庫の需要がさらに高まってきました。

自動倉庫の具体的な仕組みや種類は、以下のとおりです。

自動倉庫の仕組み

自動倉庫の基本的な仕組みとしては、荷物を収納するラックと呼ばれる棚と、荷物を載せて走行・昇降するユニットで構成されています。

投入された荷物は、走行ユニットによって倉庫の奥に運搬されます。
指定の棚に到着したら、昇降ユニットによって荷物を上下に移動させ、指定された箇所に自動で収納するという仕組みです。

自動倉庫があれば、人手では管理が難しい奥行きや高さのある棚への収納が可能となるため、倉庫スペースの有効活用が可能となります。
収納した荷物の位置もコンピュータで管理するため、在庫管理システムなどとの連携による効率化も可能です。

自動倉庫の種類

自動倉庫の種類は、以下の4つに分類されます。

■バケット型
バケットと呼ばれる小さな収納機器に荷物を入れ、ラックに保管するタイプです。
バケットが容器代わりになるため、小物や不定形の荷物を保管する場合に適しています。

■パレット型
パレットと呼ばれる平たい板に載せ、ラックに保管するタイプです。
比較的大きな荷物の保管に利用されます。
パレット自体に一定の大きさがあるため、倉庫自体も大型になることが多いでしょう。

■フリーサイズ型
トレイや段ボールなどを利用し、ラックに保管するタイプです。
フリーサイズという名のとおり、サイズや形状にかかわらず柔軟に荷物を受け入れられます。

■移動棚型
棚自体を移動させるタイプの倉庫です。電動式の移動装置により、棚を指定場所まで移動して荷物を出し入れします。
棚自体を移動させることで、取り出しに必要なスペースが最小限で済むため、密集保管が可能となります。

自動倉庫のメリット

自動倉庫のメリットとしては、おもに以下の3つが挙げられます。

【自動倉庫のメリット①】生産性・作業効率の向上

自動倉庫の導入によって、物流作業における生産性や作業効率の向上が図れます。
荷物の入出庫指示をシステムで行なうため、作業にかかる人手や時間を削減できるからです。

物流業界に限らず、少子高齢化の影響で人手不足が深刻な状況です。
また、人手を確保できたとしても人件費が高騰しているため、経営を圧迫する要因となります。

自動倉庫による生産性・作業効率の改善は、人手不足や人件費高騰に対する効果的な対策だといえます。

【自動倉庫のメリット②】省スペース

倉庫の稼働において、重要なのがスペースの有効活用です。

人間による作業ではスペースの確保などが必要であるため、倉庫内の空間を最大限に活用できません。
自動倉庫を導入すれば、ムダなスペースを徹底的に排除し、効率よく収納することが可能です。

【自動倉庫のメリット③】品質安定

物流業務における基本的な入出庫ルールは、先入れ先出しです。
先入れ先出しとは、同じ商品を出荷する場合、先に入庫した古いものから順に出庫することです。

商品によっては、賞味期限や消費期限が決められています。
古いものから順番に出荷しなければ、倉庫内の在庫をフレッシュに保てません。

自動倉庫の導入により先入れ先出しも自動で確実に実行されるため、商品の品質管理向上にもつながります。

自動倉庫のデメリット

自動倉庫の導入には、生産性や作業効率の向上などメリットが多くありますが、デメリットもいくつか存在します。

【自動倉庫のデメリット①】導入コスト

自動倉庫は比較的大規模になることが多く、高額なコストがかかります。
初期投資に加え、稼働中の維持費も小さくありません。
さらに、既存の在庫管理システムなどと連携を図る場合、システムの改良が必要になる場合もあるでしょう。

発生するすべてのコストを事前に試算したうえで導入しなければ投資資金の回収に想定以上の時間がかかるかもしれません。

自動倉庫導入にかかるコストを何年で回収できるのか、綿密に計算しておきましょう。
資金回収に要する期間が長いほど、経営的負担も大きくなります。

【自動倉庫のデメリット②】トラブル・システム障害のリスク

自動倉庫は機械で作動しているため、トラブルやシステム障害のリスクは避けられません。

トラブルが発生した場合、出荷・納品作業が滞るため顧客に迷惑をかける可能性もあるでしょう。
一時的に人手で対応できればよいですが、荷物の重量が大きい場合など、棚から荷物を降ろせなくなることもあります。

また、自動倉庫はコンピュータで制御しているため、システム障害が発生すれば倉庫全体の稼働に影響が出ます。

トラブルやシステム障害のリスクを回避するには、定期的なメンテナンスに加え、バックアップ体制の構築や保全担当者の配置が必要です。

自動倉庫の選び方

自動倉庫にはデメリットもあるものの、適切に活用できれば作業効率化やスペースの有効活用など、メリットのほうが大きくなるでしょう。

ここでは、自動倉庫の導入事例と選び方を紹介します。

導入事例

自動倉庫の導入事例を2つ紹介します。

■事例1
ある飲料メーカーでは、市場環境の変化に柔軟に対応するため、物流拠点を集約した大規模物流センターに自動倉庫を導入しました。

物流全体の自動化に取り組み、生産から出荷までをタイムリーにつなげるためのサプライチェーン構築に成功しました。
入出庫の作業時間は、従来の3分の1程度に短縮できています。

■事例2
ある大規模農家では、野菜の生産量増加に伴う保管場所の確保が必要でした。
一部の野菜は出荷前に乾燥させる必要があるため、収穫後すぐには出荷できません。

そこで、乾燥・冷却設備を備えた自動倉庫を導入しました。
収穫後の乾燥から出荷までの作業を自動化したことで、人件費・作業時間の削減に成功しています。
また、乾燥・冷却設備を兼ねたことで野菜の品質安定にもつながりました。

選び方のポイント

自動倉庫を導入するうえで、もっとも重要なのが投資による費用対効果です。
初期投資に加え、維持費もかかる自動倉庫は、安易に導入できるものではありません。
また、単に自動倉庫を導入したからといってプラスの効果が得られるとは限りません。

1つ目の導入事例では、物流工程をすべて自動化することで作業時間の大幅な短縮を実現しました。
2つ目の導入事例では、自動倉庫に乾燥・冷却機能を加えることで、物流作業だけにとどまらない効率化を実現しています。

自動倉庫を導入する際には、物流面にとどまらず事業全体を見直したうえで、作業の効率化につながる機能を追加できないか検討してみましょう。
品質向上や前後工程との連携強化など、自動倉庫の導入と組み合わせることで事業全体の効率化を図れることがあります。

まとめ

自動倉庫を導入することで、物流業務における生産性や作業効率、さらには品質管理の精度も向上させられます。
しかし、目的が不明確だったり、費用対効果を十分に試算できていなかったりする場合、想定外の出費によって期待した効果が得られなくなるかもしれません。

IT技術の進歩やAIの実用化により、自動倉庫も進化を遂げています。
他社の導入・活用事例を参考に、物流業務の効率化を検討してみてはいかがでしょうか。

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